兄ちゃんがマンションを買った。
建築士を志す人の多くが、将来、自分の家を建てたい、兄弟や友達の家を建てたいと思う。
僕も例外なくそう思った一人だ。
建築士を志した時に、自分の家も兄弟も友達も何なら憧れている、本田圭佑の家を建ててやると強く思っていた。
専門学校で3年、就職して3年建築を学んでいるが、現在、家を建てたいと思っても建てられる状況にはない。
ほんと自分の理想とは全然違う状況になっている。
今の仕事状況はコンビニをひたすら設計をするというものだ。
そんな仕事内容、自分の勉強不足の両方により僕は今家を設計する実力がない。
兄ちゃんは昨年の11月に結婚した、結婚式の時に二人の家を建ててと言われて、僕は兄ちゃんにそう思われていたことの嬉しさと、今の僕の実力のなさによる難しさの2つの感情が混ざって、照れてつつ、何も答えられず、ニヤニヤするしかなかった。
それから数日後に電話で、家建てれる?
と聞かれ今は難しい。できない。と答えた。
その時はできないと答えた悔しさもあったけど、兄ちゃん早いよ。まだ28歳なんだからと思っていた。
でも、それから数ヶ月たった今日、マンションを買ったよと連絡があった。
2歳しか変わらない兄が何千万の買い物をした凄さと行動力、大人としてすごいと心から思った。
同時にこの建築をやると志した時のことを思い出した。
あの時、すごいものを作ってやろうと生意気に思っていた時を、みんなの家を建ててやると思っていた時を。
そして自分が目標を達成できなかった悔しさが出てきた。
僕の目標は1つ達成できなかった。6年間の努力が足りなかった。建築士として働いとけば、家を建てれるわけじゃない。すごいものを設計できるわけじゃない。
僕の努力が足りなかった。
今後またこの悔しさを味わない為にどうすればいいのか。
まずは仕事をしっかりやることだ。(異動願いの出しやすさのため)
今はコンビニ部署だが、来年もこの部署なら異動願い、もしダメならやめるしかないだろう。それまでの間は仕事以外の時間で自分で学ぶしかない。
兄ちゃんが買ったのはマンションだ。もし僕が将来いいものをつくり続けていれば、マンションを貸して、僕に家を作って欲しいといってくれる時がくるかもしれない。
もしかしたら、そういうことがあるかもしれない。だからもう一度建築を志した時を思い出し、努力をしてくしかない。武士が刀を研ぐように、建築の知識、センスを磨いていくことが今後の成果になっていく。
めちゃめちゃ日記的だけれど、昨日は今までで一番ブログ頑張ったからこういうのを書いてもいいと勝手に思っている。
建築を志すみなさん互いに頑張りましょう。めちゃめちゃ若手より。