リリーフランキー おさびし島
リリーフランキー おさびし島
このまま行けばこういう男になるだろうと思う主人公だった。
なんとなく働いて、社会に悪態ついて、でも俺は周りとは違う、俺は他の奴らより上だって言い聞かせて日々を過ごし、
なにも変わらない、行動できていないの事は棚に置いて、過去のちょっとだけすごかったことなんかを引きずりながら生きていくしかない。
たまにもう全部失くしてしまえば世界が変わるんじゃないか、環境が悪いんだと思い、会社やめてから何ヶ月かしたら、そんなに社会は甘くないよな。とか言いながら再就職する。
その繰り返し。まあ24歳で3個目の会社だし、未来とかじゃなくて今がそうだけれど。
こういう絶望でも生きたほうがいいかもしれないって小さい声で言ってくれるのがリリーフランキーの小説だ。